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セールヤードでの牛の区分
本表は主に家畜市場saleyardでの牛の取引き時に使用するもので、生体の生産サイドまたは家畜市場から見た牛のカテゴリー分けとなっています。食肉生産レベルから見た正式な分類については、別章の表を参照してください。 これらは基本的に生体とその枝肉を分類する伝統的な方法であり、肥育形態や肉質を表すものではありません。グレインフェッドを強いて位置付けようとすればブロックbullocks の中のヘビー・ブロックheavy bullocksに当てはめられない事はありません。 性別・月齢別分類
データソース:MLA 註:*印は主に日本向けの輸出用となるタイプ。(但しグラスフェッド) <用語説明> 1.calves :第5下顎大臼歯なし。温と体重量70kg以下。 2.vealers :同上。温と体重量70kg以上。 3.yearling :第5下顎大臼歯あり。永久門歯なし。第2次性徴なし。 4.young cattle :同上。永久門歯1〜2本。同上。 5.heifers :永久門歯3〜6本の雌。 6.steers :第2次性徴の現れていない、永久門歯3本以上の去勢又は雄。 7.cows :永久門歯8本以上の雌。 8.bulls :第2次性徴が現れた雄又は去勢。 2.
セールヤードでの生体価格
現在オーストラリアには日本のような枝肉市場はありません。その前の生体の段階で家畜市場が開かれており、各地の家畜市場での生体相場が形成されます。 1979年から2005年までの家畜(生体)市場での相場をグラフ化しました。単位は豪州セント/生体キロ当たりとなっています。 家畜の価格は1982年に下落し、その後はなだらかに上昇した後、第2次オイルショックのため世界経済が大きく落込んだ1997年前後再び激しく下落しました。 しかしBSEが世界的な広がりを見せた2001年になると、暴騰とも言えるほどの相場の上昇を招き、2002年一旦落ち着きましたが、2003年12月米国にもBSEの発生が報じられると更に相場は上昇し、そのまま続伸し今日に至っています。 これはオーストラリアの日本への牛肉の輸出依存度が既に非常に高く、そこに競争相手である米国からの日本向け輸出が停止したことが追い風となりました。 またこの期間中、オーストラリア経済は好況期にあり、物価も上昇していたことがその副因でした。 いずれにせよ、オーストラリアの牛肉産業は、降雨量などの自然条件に加え、海外市場からの影響に非常に大きく左右されることがここでも明白です。 |